愛媛県西条市福武の西条農業高校で13日、美しい石垣の棚田が広がる同市千町地区で育てた米を餅にして楽しむ「収穫祭」があり、生徒や体験入学に訪れた市内の中学生ら約40人が舌鼓を打った。
 西条農高は2005年から千町地区の住民に棚田を借りて稲を育てている。今年は10月に2アールほどの田から約70キロの米を収穫。近年はイノシシの被害を受けることもあったが、電気柵などを利用して収穫にこぎ着けた。
 13日は高校生が協力して餅をつき、地元に伝わるいもたき「武丈鍋」を作って振る舞った。中高校生は餅の入った温かい鍋や、あんこ入りの餅を頬張り、体を温めていた。
 体験入学の中学生20人は、高校生がホウレンソウや豆腐を使って開発したカップケーキを調理。同高生活デザイン科の2年生4人にアドバイスを受け、手際よく仕上げていた。